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すごい映画を見てしまった…💣 #爆弾

映画『爆弾』公式サイトより

皆さん、こんにちは!HORIです!

32歳の誕生日を迎えた昨日、ずっと気になっていた映画『爆弾』を見てきました!

この映画を見ようと思っていたのは、主演の佐藤二郎が平凡そうでどこか不気味な中年を演じるというところに魅かれたからです。

3枚目として名を馳せている俳優ですが、真面目な演技こそ輝く俳優だと思っていて、役柄を知った時に「これは絶対すごいものが見られる」と直感しました。

結論から言うと、その直感は見事に当たっていて、映画館で見るべきホンモノの映画を見た気分でした。

Xでも軽く感想を書いたのですが、それだけでは収まりきらないので、ここでネタバレ関係なしに詳細な感想を書いていこうと思います。

 

主演・佐藤二郎が演じたスズキタゴサクという人物

佐藤二郎演じるスズキタゴサク

『爆弾』の主人公となるのは、主演の佐藤二郎が演じたスズキタゴサクです。

暴行事件の犯人として逮捕されて、取調室で「11時に爆発すると思います」と突然爆破予告をするので、始めは「爆弾犯か?愉快犯か?」と思うのですが、実は真犯人は他にいて、彼はその真犯人の計画をあたかも自分の計画かのように演じていたわけです。

物語のほとんどは取調室の中で進行していくわけで、ずっとスズキタゴサクを3人の刑事が取り調べをしていくので、一見退屈そうに思えそうなのですが、これがずっと目が離せないんです。

ただ座って話しているだけなのに、彼から漂ってくる気持ち悪いオーラというか、得体のしれない感じがグッと引き込まれます。

爆弾犯(本当は違うけど)のくせに、悪事を働いているくせに、あまりにも平然としているからか、子供のような無邪気さを持っているからか、少し変わり者なだけで横暴なやつでもないからか、悪人のはずなのになんか憎めない。

でも、時には「何を言っているんだこいつは?!」とつい感情を逆なでてしまうこともあるんです。

怒り狂って、マジでこいつをぶっ殺してやりてえ!となります。

彼の詳細な半生は映画の中では描かれていないし、彼の口からも語られることもないのですが、世間から避けられて、ホームレスになってそこでも避けられて、そこで仲良くなった人から利用されそうになって、居場所を無くして、誰からも認められないでいたんです。

そういう悲しい過去・気持ちを抱えているモンスターとなってしまったからこそ、自分を認めてほしい、注目してほしいそういう欲求から爆弾犯になりすましていたんです。

また、こんな世界を壊してやろうという気持ちもあってこその犯行でもありました。

一見すると、スズキタゴサクがおかしなやつだと思うのですが、実はそうでもなくて、刑事のみんなとそこまで大きく変わっているわけでもなく、紙一重だと思います。

踏みとどまれるか、踏みとどまれないかだけの違いなんだと思います。

というのも、最初に取り調べを担当した染谷将太演じる等々力は、上司を庇ったばかりに自分も失墜した経験からこんな世界を壊そうとするタゴサクに興奮していたり、その次に取り調べをした渡部篤郎演じる清宮は規律を重んじる人物にも関わらず、タゴサクにキレて指をへし折るという暴力に走ってしまったり、最後に取り調べを担当した山田裕貴演じる類家はタゴサクと似ている部分があり、「割りに合わないから」という理由で悪事を働かない人物であったり、書記係をしていた寛一郎演じる伊勢は手柄欲しさにルールを破って、同僚を死の淵に追い詰めてしまったり、現場を回っっていた伊藤沙莉演じる女性警察官の倖田は先輩警察官が死にそうになった恨みと怒りを晴らそうとタゴサクを殺そうとしたりしていました。

つまり、正義の味方である警察の人間でさえも、表では善人を取り繕っていても、実は欲にまみれていたり、人間の命を選別していたり、感情任せに動いてしまったり、人間の業(カルマ)・本性は汚くて浅ましいということをタゴサクが暴いていたので、良い人も悪い人も本質的には一緒なんじゃないかと思います。

みんなそれぞれが心の中に「爆弾」を抱えているということこそが、この映画の最大のメッセージなんじゃないかと思います。

そんなことを考えさせられるスズキタゴサクは佐藤二郎にしか演じられないんじゃないかという程素晴らしい演技でした。

ずーっとシリアスな場面なのに、ケラケラと笑い出したり、突然怒り出したり、すぐに静かになったりとコロコロ変わっていく変人っぷりは彼にしか出せないと思います。

個人的には何気ないシーンだけど、真犯人が撮った動画を真似して撮った動画での演技がもう完璧でした。

淡々と読んでいる佐藤二郎でしかなかったけど、スズキタゴサクでしかなかったです。

 

類家を演じられた山田裕貴のすごさ

山田裕貴演じる類家

山田裕貴がいい俳優なのは知っていました。

でも、なんとなーくいいと思うだけで「名優」と呼ぶにはちょっと足らない存在かなと思っていました。

それが、この映画を見て大きく覆されました。間違いなく彼は名優でした。

彼が演じた類家という人物は、自分が頭のいい人間と思って、他人を見下している節があったり、タゴサクと考え方や価値観が似ていて、ぶっ飛んでいるところがあったり、普段はほんわかしていてそこまで頭のいいイメージのない彼でも違和感なく役に合っていました。

ほんわかとしている感じが類家のぶっ飛んでいる感じにピッタリ合っていたのだと思います。

ずっと不思議なオーラが漂っているというか、常人には理解できない感覚を持っているというか、異質な感じを見事に演じ切っていました。

それは、彼の性格もそうさせたのかもしれませんが、彼の独特な感性を持ってしてこその演技だったのだとも思います。

 

染谷将太=等々力そのもの、渡部篤郎が放つ威圧感

染谷将太演じる等々力

こんな名優たちをまとめて書くのも忍びないほどの圧倒的演技力でした…。

染谷将太はシャキッとしているわけでもなく、そこまで感情を大きく出さない感じでもないと思います。

まさしくそういう感じが等々力そのものだと思います。

先輩を庇ったことにより、自分も失墜してしまって、自分が庇った先輩を失って、虚無感を持ちながらも、こんな下らない世界なんか壊れてしまえばいいのにと思いながら、特に希望も趣味もなくただ死にたくないから生きている、そんな感じが漂っているわけです。

それが特にガチガチに演じることなく、自然とできてしまうのは、彼の演技力があってこそではあると思いますが、彼以外適任がいなかったことであるのは間違いないと思います。

まるで、染谷将太を想像してこの人物を作者は創り上げたんじゃないかと思う程です。

 

渡部篤郎演じる清宮

大ベテランである渡部篤郎が名優なことも、圧倒的演技力があることもいまさら誰かが説明するまでもないとは思いますが、それでもやっぱり改めて圧倒的だなと思います。

普通ならタゴサクなんて気持ちの悪い存在感のあるモンスターを前にしたら、すごんでしまうと思うのですが、そんなモンスターを前にしてもまったく動じることなく、冷静に取り調べを進めていく空気感・威圧感を放ちながらも、タゴサクの言葉によって段々と露わにしてついには決壊していく様を見事に演じ切ったと思います。

清宮はニコニコと微笑んでいる、優しくて紳士そうなおじ様なのに、心から笑ってないというか、なんか怖いんですよね…。

 

名バディの二人と手柄欲しさに行動してしまった愚かな刑事

伊藤沙莉演じる倖田・坂東龍太演じる矢吹

伊藤沙莉演じる倖田と坂東龍太演じる矢吹の先輩後輩の名バディがあまりにもピッタリすぎました…。

先輩・後輩らしくいようとしないで、もはや親友のような家族のような掛け合い・空気感・仲の良さがあまりにも自然で、「その人物を演じている」のではなく、「人物そのものになっている」からこそ、本当に現実にいそうな自然な感じがあるからこそ、感情移入がしやすくて矢吹を失いそうになる倖田の心理が、あたかも自分の痛みであるかのように思えました。

ずーっと緊迫感のある映画の中のちょっとした、箸休め的な癒しの存在であったことが余計にそう思わせたのかもしれません。

 

寛一郎演じる伊勢

正直言って、寛一郎という俳優はこの作品で初めて知りました。

彼が演じる伊勢は、名バディの二人と同様にタゴサクとガッツリと絡むわけではなく、ほとんど書記係の役割を全うしているんです。

でも、ふと誰もいなくてタゴサクから話しかけられても、無視することなく話に応じてしまったのは、純粋な・単純な興味本位ではなく、ずっと後ろで取り調べの様子を見てきて、自分も何か手柄が欲しいという欲望が出たことによるものだと思います。

ずっとスクリーンの画面には登場し続けているのにそこまで喋ってはいない。

でも、地味な存在ではなくて、むしろ印象に残っているし、伝わってくる。

そうやって言葉を発することなく、印象に残る演技ができるというのはそれだけ存在感のある俳優なのだと思いました。

 

やっぱり映画は「俳優」がやるべきものだと確信した

久々に純粋な映画というものを見たような気持ちになりました。

迫力のある爆破シーンは当然ですが、ヒリヒリとした緊迫感とか、気持ちの悪い雰囲気とか、感情を露わにしたシーンとか、それが伝わる大きなスクリーンとハイクオリティな音響が揃った環境がある映画館で見るべきだと思いました。

あと見出しにも書いたとおり、アイドルあがりとか歌手もやっている人とかではなく、デビューから役者としてやってきた「本物の俳優」たちが演じるものこそ至高なのだなと思いました。

演技が上手い人はごまんといると思いますが、「そのものになる」ということができるのは俳優でないと無理だと思います。たまに例外もありますが…。

ここには書ききれなかった夏川結衣もその他の俳優陣も全然主役を張れる程の凄まじい演技力でした。

原作を精密に緻密に再現する、映像化をするというというよりもはやこれが原作だったんじゃないかと思える程の完成度の高い映画だと思いました。

ほとんど取り調べで物語が進んでいくのに、まったく退屈しないどころか、ずっとスクリーンにくぎ付けでした。

そんなわけで、誕生日に素晴らしい映画体験ができて最高でした!

今月からは吉井和哉のドキュメンタリー映画『みらいのうた』も、UVERworldのドキュメンタリー映画『UVERworld THE MOVIE: 25 to EPIPHANY』も、『楓』も公開されるので、楽しみです!

みなさんもぜひわざわざ映画館へ足を運んで、映画体験をしてください!

絶対に楽しいと保証します!

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