皆さん、こんにちは!HORIです!
今回は3/27リリースとなった、ポルノグラフィティの52ndシングル「解放区」の
歌詞にフォーカスを当てて、ご紹介したいと思います!
作詞:新藤晴一・作曲:岡野昭仁となっており、クリーンなアルペシオが美しく響く
静かなAメロBメロとパーッと弾けるような開放感のある明るい光を解き放つサビとの
対比が美しい、アップテンポで疾走感のあるロックナンバーとなっております。
それではこの楽曲の歌詞について見ていきましょう。
解放区 / ポルノグラフィティ
夜の国の女王は夜な夜な演説をする
闇を嘆かずランプに灯をともせ
「太陽」
の名を口にするな裏切者の名前だ
明けない夜を受け入れたら
不確かな明日に怯えることなく
安全な場所で夢をご覧
この曲では、夜の国のお話というファンタジーな内容を軸にして展開していきます。
ファンタジーな物語という要素を入れてくるところが、文学的な歌詞に定評のある新藤晴一らしい発想だなぁと思います。
「解放区」という名の物語は、夜の国の女王の演説から始まります。
「闇を嘆かずランプに灯をともせ!『太陽』の名を口にするな裏切者の名前だ!
明けない夜を受け入れたならば、不確かな明日に怯えることなく、
安全な場所で夢をご覧なさい。」と、夜の国の女王は民衆たちに述べるのです。
ここでは、夜の国(夜たちの国)=ダークネスワールド=コロナ禍の現代として表現をしています。
夜は暗くて闇が広がっているため、とても見えづらい時間帯です。
そのため、ここでは夜という見通しが悪い状況=コロナ禍の現代がそうした状態にあるということを示しています。
見通しが悪い状況というのは、当然ながら良くない状況なわけですが、
明けない夜を受け入れたら
不確かな明日に怯えることなく
安全な場所で夢をご覧
という歌詞(演説の内容)にてそうした現状を受け入れることで、先の見えない不安定な状況に怯えずに安心して希望を見出せるだろうと述べているのでしょう。
ダンスインザダークネスワールド
打ちあがるファイアーワークス
ここは解放区
自由の花
敷き詰めたメインロード
ここでは、花火が打ちあがる夜空を背景に、夜の国の人々が躍っている様子が描かれて
います。
夜という闇が取り巻く見通しの悪い状況であっても、その状況を受け入れることで、
明るく楽しむことができると述べているのでしょう。
ここは解放区という歌詞では、夜の国=解放区であるとしています。
自由の花が敷き詰められたメインロードがある、つまりは闇の中であっても、自由が
広がっているのだということを示しています。
ここまでで、夜という見通しの悪い状況を受け入れることができれば、先行きに不安を感じることなく、安心して希望を見出せるのだ・明るく過ごすことができるのだ・自由を掴み取ることができるのだと述べています。
朝なんかは来なくていい
恋人はそう言うだろう
暗がりでしか見えないものがある
ここでは、「朝なんかは来なくていい」と言う人もいるだろうが、それを否定することなく、暗がりでしか見えないものもあるのだと、つまり明るいものばかり目を向けては見えないことがあるということを述べているのだと思います。
古の掟などお前たちのものじゃない
覚めない夢を見続けたら
古の掟などお前たちのものじゃないという歌詞では、昔から「こうあるべきなんだ」と言われ続けていることに縛られるべきではないとしています。
覚めない夢を見続けたらという歌詞では、夢を見続けることを示しています。
喜びのファンファーレ
響きあうシンガロング
シャンパンの泡が煌めいてる
ここでは、ようやく制限なしのライブができる喜びが示されているのではないだろうかと思われます。
「いつかコロナ禍以前のようなライブができたならば…」と夢を見続けた後に、
今回行われたツアーのように制限のないライブができると喜びを噛みしめながら、彼らが楽曲を演奏し、それに合わせて歌う観客たちのいるライブを表しており、彼らと観客たちがライブを楽しむ様子をシャンパンの泡が煌めいてると例えて表しているのだと
思います。
ライオンたちは吠える
ライトアップサファリ
お前たちこそが百獣の王
夜を支配する
ここでは、夜という暗がりの中においても、ライトアップサファリで吠えるライオン
たちのように、聴き手である我々のことを百獣の王であると、暗闇の中でも輝ける存在であると、奮い立たせてくれています!
たとえわずかな一歩でも
進むことだと
光の国では言うだろう
それさえできない
夜はここにおいで
ここでは、「どんな状況であっても、一歩ずつでも前に進むべきだ」と光の国の人々、つまりは光り輝くような存在の人や心の強い人などの人たちはそう言うだろうけれど、「それができない夜(人)はここ(夜の国)においで」と、「無理にでも前に進めなくてもいいんだよ」と優しく同調しているように思えます。
星が流れたなら
おしゃべりをやめて
疲れた心を寝かしつけて
ここでは、時には立ち止まって、疲れてしまった心を休ませてあげようと述べている
のだと思います。
先ほどの歌詞の内容とリンクしており、無理に進む必要はない上に時には心の休息も
必要なのだと述べているのです。
この国は終わらない
私とお前がここにいる限り
終わりはしない
上を見上げてみよ
誰もの頭上に輝くクラウン
親愛なるthe people of the darkness world
(ダークネスワールドの人々よ)
I allow you to make the rules(あなた方が掟を作ることを許可しようではないか)
最後のサビでは、再び夜の国の女王の演説の言葉が出てきており、私=ポルノの2人、お前=聴き手のことを指しており、僕らとあなたたちが存在している限りは、この夜(世)は終わらずに、誰もが輝ける世界であると、ダークネスワールドの人々である我々が自らの手で新たな掟を作っていく、つまり自らの手で未来を、時代を切り開いてゆけと述べているのだと思います。
ここまですべての歌詞を見てきましたが、全体を通して我々聴き手に対して、背中を
押してくれるような内容であったことが明確に示されていたことが分かりました!
闇の中であっても、輝くことができる、自分たちの手で自由を掴み取ることができる、私たちにはそんな力があるのだと奮い立たせてくれています!
でも時には立ち止まってもいいのだと、休んでもいいんだと述べてくれるところに、
とても優しさを感じますね。
これまでも、「ギフト」や「テーマソング」などの楽曲においても、我々聴き手の背中を押そうとしてきましたが、「頑張れ」という言葉を使った安易な応援歌ではなく、
必ずしも前に進めなくてもいいのだと言うような、不安や迷いがあるのだと寄り添ってくれるようにしてくれています。
そうした姿勢というか、そうした心が、それだけ真剣に向き合って我々聴き手の背中を押そうとしてくれていることが分かって、とてもありがたい気持ちになります…。
そうした彼らの楽曲があり続けることで、コロナや大災害、病気などといって未曾有の事態が襲い掛かってきたとしても、立ち続けることができると思います。
これからも、そんな真剣な気持ちで我々の背中を押していてほしいと思います!
またご紹介したい歌詞があれば、今回のように自分なりの解釈で解説をしたいなぁと
思います!
それではまた、サヨナラ!
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