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4年の時を経てようやく完成された意欲作!King Gnu「THE GREATEST UNKNOWN」感想レビュー

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皆さん、こんにちは!ホリです!
2023/11/29に
King Gnuの4thアルバム「THE GREATEST UNKNOWN」が発売されましたので、レビューをさせて頂きました。よろしければ是非ご覧ください。

収録曲
1. MIRROR
2. CAMELEON
3. DARE??
4. SPECIALZ
5. 一途 (ALBUM ver.)
6. δ
7. 逆夢
8. IKAROS
9. W●RKAHOLIC
10. ):阿修羅:(
11. 千両役者 (ALBUM ver.) 
12. 硝子窓
13. 泡 (ALBUM ver.) 
14. 2 Μ Ο Я Ο
15. STARDOM (ALBUM ver.)
16. SUNNY SIDE UP
17. 雨燦々
18. BOY
19. 仝
20. 三文小説 (ALBUM ver.)
21. ЯOЯЯIM

1曲目の「MIRROR」はまるで宇宙にいるかのような壮大で浮遊感のある曲です。この曲はインスト曲なのですが、2曲目の「CAMELEON」に繋がっています。それでも十分に1曲として聴けるようになっています。アルバム「Sympa」の合間のインスト曲のような感じがします。

2曲目の「CAMELEON」は曲のタイトルが「カメレオン」から英語に変わっていますが、特にアルバムバージョンでもなくアレンジ等は変わっていません。曲が終わるとそのまま3曲目の「DARE??」へと繋がります。「CAMELEON」の終わりの「君は誰?」というフレーズからシームレスに繋がっているので、もはやここまで「CAMELEON」として含めて「CAMELEON」アルバムバージョンにしてもいいのではないか?と思いました。

5曲目の「一途」はアルバムバージョンになっていて、ギターの音が元の音源よりも前面に出ていて、ベースの音はブースト掛かっていて、よりロックな感じを体感することができます曲の終わりに「全部全部~」とセッションする部分が追加されています。これはライブでのアレンジを加えた感じですね。

6曲目の「δ」降りしきる雨の音とストリングスの音が重なる儚くも美しいインスト曲です。次の「逆夢」に繋がる1曲となっています。この曲も「DARE??」と同じく「逆夢」の一部として組み込んで、「逆夢」アルバムバージョンにしてもいいのではないか?と思いました。

8曲目のIKAROSは前曲「逆夢」のように井口の透明感のある綺麗な声がエコーがかって響き渡っています。途中のパートでは井口の声に様々なエフェクトを掛けてまるで何人かで歌っているかのように聴こえます。

9曲目の「W●RKAHOLIC」はけたたましい鐘の音から終始インタビューでよく使われる加工された音声のような感じの声で歌っています。1分にも満たないですが、インスト曲ではないです。

10曲目の「):阿修羅:(」は銃声から始まる不穏な感じですが、その後はテンポの良い曲調で進みます。井口のハイトーンボイスが終始鳴り響き、ロックというよりもポップというよりもヒップホップな感じが強いです。ほとんど楽器の音は感じられませんでした。

11曲目の「千両役者」はアルバムバージョンになっており、楽器の音が引っ込んでシンセの音が前面に出てきています。シングルバージョンよりもロック感はかなりなくなりポップやヒップホップのような感じがします。アルバムの雰囲気に合わせたのでしょうか?「一途」「逆夢」はそういったアレンジがないので謎です。

12曲目の「硝子窓」はストリングスの演奏で始まり、シリアスで冷たい雰囲気が漂う曲となっています。こちらの曲は劇場版「ミステリと言う勿れ」の主題歌になったこともあり、映画の雰囲気に合わせたように思われます。ドラマ版の主題歌は「CAMELEON」でしたが、「CAMELEON」では暖かい部屋にいるかのような温かみのある感じだったのが、この曲はまるで冬の寒い部屋にいるかのような冷たい感じになっていて、対照的なのが面白いです。井口の歌声は透明感のある感じですが、どこか寂しそうに寒そうに震えながら歌っている姿が連想されます。

13曲目の「泡」はアルバムバージョンになっていますが、冒頭に心臓の音のみのパートが若干多くなっているぐらいで、あまり違いは分かりませんでした…。

14曲目の「2MOЯO」は恐らくTomorrow(明日)のことを表していると思います。この曲もほとんど楽器の音は感じられず、シンセで作り上げたジャズっぽいようなとても渋い曲になっています。葉巻を加えた常田が思い浮かぶような大人の曲という感じがします。

15曲目の「STARDOM」はアルバムバージョンになっておりますが、冒頭に「Wowwow~」と合唱しているかのようなパートが追加されているぐらいで、こちらもあまり違いは分かりませんでした。

16曲目の「SUNNY SIDE UP」は次曲の「雨燦々」に繋がる1曲になっており、終始オルガンの音と共に「雨燦々と~」と合唱している感じになります。最後の方に雨の音がして、そのまま次曲の「雨燦々」に繋がります。この曲も「DARE??」「δ」と同じく「愛燦々」の冒頭に入れて「愛燦々」アルバムバージョンにしてもいいのではないか?と思いました。

19曲目の「仝」は「ゴウ」と読むのですが、繰り返すを表す記号を指しており、次曲の「三文小説」に繋がるインスト曲です。雨の音から始まりそこからピアノの音、チェロの音が鳴り、次へと繋がります。

20曲目の「三文小説」はアルバムバージョンになっており、「千両役者」と似たようなアレンジになっております。AメロBメロでは「ドゥーン」と沈み込むような打ち込みの音が響き、ストリングスの音と合わさっており、サビではドラムの音がその打ち込みの音に変わっていました。合間のピアノの音と終盤のドラムの音は変わっていませんが、コーラスが加わっています。バンドサウンドがメインだった時の方が好みですね…。

21曲目の「ЯOЯЯIM」は前曲の「三文小説」からシームレスに流れるようになっています。1曲目の「MIRROR」をひっくり返した表示になっていて、恐らく1曲目を逆再生しているのではないかと推測しています。「MIRROR」は2曲目の「CAMELEON」に繋がるように、「ЯOЯЯIM」は20曲目の「三文小説」から繋がる形になっていますが、それぞれ別々の時期にリリースされたシングル曲とシンクロした感じになっているのは感心しました。

~総評~
ロック好きの僕としては正直微妙なアルバムでした。今作では面白いアレンジやエフェクトがあったりしていましたが、シンセの音が前に出て、楽器の音は引っ込んだものがほとんどなので、ほぼ全曲バンドによる演奏があった前作の「SEREMONY」の方がロックバンドとしてのKing Gnuを感じられて好みでした。今作ではポップなKing Gnuという感じがします。いっそのこと全シングル曲を「千両役者」「三文小説」のようにガラリと雰囲気を変えた方がまとまりがあって良かったと思います。
ただ、アルバムがボックス仕様になっていて、歌詞カードが1曲1枚あってそれぞれ形が違っているところや曲名・CDケースに遊び心があるところ、ほとんどのシングル曲がアレンジが施されているところなど、アルバムに対する相当なこだわりがあるのは感じ取れたので、アート作品としては非常に良い物だと思います。気になる方はサブスクでも聴けますので、是非聴いてみてください。
~追記~
あれから何度かアルバムを通して聴いていますが、そこまで悪くないアルバムのような気がしてきました。
「2MOЯO」はルーツであるブラックミュージック感のあるジャズチックな曲はKing Gnuらしさがあり、更にオシャレで大人な感じが増して色気のある曲ですし、「W●RKAHOLIC」「):阿修羅:(」はTVでの生パフォーマンスを見ると、ライブで盛り上がりそうな感じでライブアレンジが光りそうですし、「千両役者」「三文小説」「千両役者」はもう少し楽器の音を前面に出してほしいと思うものの、「三文小説」のアレンジは元のバージョンより更に深い世界観が表現されていてまた違った一面を見ることができて良いと感じました。
アルバムでは楽器の音は引っ込んだものが多いですが、むしろライブでのアレンジがどうなるのか・会場ではどのように聴こえるのか今から楽しみになりました!

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