皆さん、こんにちは!HORIです!
最近は、日頃の食事とお風呂で聴いている音楽の記事だけになってしまい、オワコン化しているので、たまには他の記事も書こうと思います。
最近V系アーティストを好きな人と出会って、その人にキズというバンドを紹介してもらったところ、これが見事にハマってしまいまして…。
そもそもキズって何?という人のために簡潔に紹介しようと思います。
キズとは?
キズは2017年より活動開始した、4人組ヴィジュアル系ロックバンドです。
メンバーは、Vo. 来夢(らいむ)・Gt. reiki・Ba. ユエ・Dr. きょうのすけです。
メンバー全員誕生日は公表していますが、生まれ年は全員非公表なので、年齢不明です。
Vo. 来夢がすべての曲を作詞・作曲しており、その抜群な歌唱力により、キズ公式Youtubeチャンネルにて、「一撃」という主にV系シーンで活躍する名ボーカリストとともにTHE FIRST TAKEのような形で一発撮りで歌唱するという企画にて数々の豪華な共演者とコラボしてきました。
2017年に突如として、「アナタノ傷キカセテクダサイ」という文言と謎の電話番号を載せたフライヤーにてその存在が明らかにされ、同年4月18日に新宿ReNY<MIND V主催 『V霊 -ブイダマ- vol.1』>にて初ライブを行いました。
それから同年に池袋EDGEにて<1st ONEMAN「失敗」>を開催し、チケットが1秒で即SOLD OUT、同年10~11月に初主催TOUR「共喰イ」を開催し、ここでも異例のチケットセールを売り上げたようでした。
その後も爆発的に人気を伸ばしていき、Vo. 来夢とGt. reiki・Ba. ユエ・Dr. きょうのすけが二会場に分かれて、ライブを行う前代未聞のイベントを行うなどして、ついに今年の1月には武道館でのライブを成功させました。
キズの魅力
キズの魅力はなんと言っても、その音楽にあります。
バンドなんだから当たり前のことではあるのですが、僕の中での最近のV系バンドはメンヘラホイホイのような感じの曲が多く、浅く薄っぺらい印象でした。
なので、個人的にはV系アーティストに限れば、DIR EN GREYが一番心を揺さぶる存在で、それ以外は好きにはなっても、心から好きになれることはありませんでした。
どうせ若手にDIR EN GREYに匹敵するぐらい、本気で心を揺さぶるバンドは存在しないと思っていたところに、彼らの音楽に触れて、「これは違うぞ」と思わされました。
僕は決して音楽評論家でもミュージシャンでもないので、音楽的アプローチのことや技術的なことは一切分かりません。
それでも個人的に特に好きな曲を交えながら、具体的なその魅力を紹介していきたいと思います。
キズの楽曲たち
おしまい
「おしまい」はキズの1stシングル曲です。彼らの音楽はここから始まりました。
1stシングルなのに、タイトルが「おしまい」というのがセンスを感じますw
自分の意思に関係なく始まった人生に希望も意味も見出せず、「死にたい」と思っても死ぬ勇気すらなく生きている自分と聴き手に対して、「人間どうせみんなそんなもんなんだから、正解はこうだという型にはまらずに好きに生きろ」というメッセージが込められているような曲です。
1stシングルにも関わらず、アップテンポでロックナンバーな曲と「上手く生きられない失敗作のようだとしても、みんなそんなもんだしそれでもいいじゃないか、好きに生きろ」という強いメッセージ性のある歌詞という既に完成された音楽を創り出しています。
1stシングルでこんなにも訴えかける曲を創ってしまうのだから、「そりゃいきなり爆発的に売れるわ…」と納得せざるを得なくなります。
天誅
「天誅」はキズの1stシングル「おしまい」のカップリング曲です。
曲調は彼らが得意としている、アップテンポで疾走感溢れるものですが、歌詞のメッセージ性が全楽曲の中で一番と言っても過言ではないほど強い曲です。
この曲の歌詞では、無責任に愛や頑張ることを歌う音楽と商業的ロックと過去の自分に対するアンチテーゼを歌っており、それがストレートな言葉で綴られています。
この曲から、彼らが生半可な気持ちじゃなくて、強い信念を持って音楽をやっていることがビシバシと伝わってきます。
こんなにもメッセージ性の強い曲がカップリング曲扱いとは…恐ろしいです。
地獄
「地獄」はキズの9thシングル曲です。
この曲ももはや彼らの十八番とも言える疾走感たっぷりなアップテンポなロックナンバーです。
この世界=地獄と表現しているのが秀逸ですし、地獄のようなこんな世の中に生きているだけですごいことじゃないかと、今を必死に生きる人たちを肯定してくれているように思えて、救いの手を差し伸べてくれる存在です。
サビ終わりの綺麗なファルセットに、Vo. 来夢の天性の圧倒的な歌唱力を誇る歌声の良さが伝わってくると思います。
銃声
「銃声」はキズの8thシングル「黒い雨」のカップリング曲です。
これまで紹介してきた曲とは雰囲気がガラッと変わり、アップテンポな曲調でありながらも、エレキギターのストローク奏法から曲が始まり、アコースティックギターがかき鳴らされ、ストリングスの音色も加わって、哀愁のあるような、物悲しいような響きを感じるものとなっています。
そんな曲に乗せられている歌詞は、無垢なままで生きられず、日々繰り返される暴力や苦しみに鈍感になり、善意によって救うことができない現代社会によって、心を撃ち抜かれ、生きながらの屍と化して生きていくことを綴っています。
こんなにもシリアスな曲によって、むごたらしい現実を突き付け、目を背けられることのないようにバンドとしての役割を全うしようとしているように思えて、ドキュメンタリーのようなその感じに強く心を惹かれる曲です。
黒い雨
「黒い雨」はキズの8thシングル曲です。
曲名や歌詞、MVから連想できる通り、反戦歌ではあるのですが、反戦歌にも関わらず、歌詞の一行目が「愛してる」から始まるのがとても印象的です。
人の愛こそが争いや戦争という過ちを引き起こし、繰り返してしまい、そうした過ちを経て今という現実が、社会が成り立っているのだという平和を疎かにしている現代社会に生きる人類に対する痛烈なメッセージを感じ取れます。
疾走感溢れるロックナンバーが十八番ですが、この曲のような聴かせるバラードも純度の高いメッセージ性を乗せて届けられるところが彼らの実力の高さを思い知らされます。
ストロベリー・ブルー
「ストロベリー・ブルー」はキズの10thシングル曲です。
「銃声」とはまた違ったシリアスさがあり、深淵の闇のごとく重く暗い世界観とメロディアスで妖艶さを兼ね備えた楽曲です。
歌詞の中では、現代社会の欺瞞や虚無感、生と死への問いかけを深く描写しています。
MVでは、誰にも知られることなく死んでいく人々の死に様を描いており、死というものを、命の重さというものを深く考えさせられます。
R/E/D/
「R/E/D/」はキズの14thシングル曲です。
この曲は現時点での彼らの最新シングル曲で、この曲の中では様々なV系アーティストのオマージュが盛り込まれており、彼らのV系音楽に対するリスペクトを感じられる曲です。
数々の素晴らしい名曲を届けてきた先輩たちの音楽を聴いて育ち、それを吸収し、これからのV系音楽シーンを担っていく責務を全うしようとしている姿勢がビシバシと伝わってきます。
間違いなく彼らはそういう存在として、これからも勢力的に活動をしていくのだと思います。
ライブの魅力
こうした中身の濃すぎる曲たちを携えて行われる彼らのライブは、曲の中で訴えかけているメッセージを160km/h級のストレート級のような勢いと熱量でぶつけてきます。
実は昨日のThe MusiQuestにて初めてライブを見たのですが、数々の楽曲からも既に尋常ではない想いを感じ取れるのですが、彼らのライブは圧倒的な歌声と120%の力で全身全霊で奏でられる演奏による、気迫溢れるパフォーマンスが繰り広げられており、見る者すべてを圧倒し、巻き込み、心をえぐり取るような「本気の音楽」がそこにはありました。
命燃やして来れるヤツだけ手挙げろ!!!
これが今のヴィジュアルロックだ!!!
と途中で闘争心を燃え上がらせる煽りを交えながら、トップバッターでありながらも、MCを一切せずに時間を余すことなく自分たちの音楽を全力でぶつけ、アウェイでもすべての観客の心を大きく揺さぶる姿にアツくなりました。
彼らのライブを見ないのはハッキリ言ってもったいないです。
彼らのライブを見れば、間違いなく生きる希望を与えてくれるはずです。
なので、この記事を読んだそこのあなた!絶対にライブに行ってください。
無理ならせめてライブ映像を見てください。
といった感じで、拙い言葉と表現でしたが、キズの良さを少しでも分かってもらえたら嬉しいです。
それではまた、サヨナラ~!
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